ということで…
3年ほど前から、夏祭りなんかで「黒猫映劇」っていう
フィルム映画上映をやってます。
ヒデカズです。
今日は「黒猫映劇」という名前を付けた理由についてお話しします。
感動の話でもなんでもないです。
まあ、コーヒーでも飲みながら聞いてください。
捨て猫
昔、僕が中学生の頃、姉が突然捨て猫を拾ってきたんですね。
まだ子猫。
まっくろの黒猫。
最初は両親も困っていたのですが、他にあてもなく我が家はその日から初めて猫を飼うことになりました。
子猫の「アル」
名前は「アルフ」 当時NHKの番組でやっていた所ジョージが声を
担当していたアルフからつけました。
いつも「アル」って呼んでいました。
最初は家の中だけで飼っていたのですが、ある日窓のスキマから
外に飛び出して以来、お腹がすいたら家に帰ってくるような自由な猫になりました。
そして毎日どこからともなく家に帰ってきては、キャトフードの前で大好きなかつお節を
ねだって、鳴いていました。
アルとの思い出
「アル」との思い出と言っても、僕はうまく思い出せません。
自分も思春期で色々あった時期で、大学は県外に行って
正直自分の事しか考えていませんでした。
でも今、思うと、いつもそこには必ず「アル」がいました。
たまに実家に帰ってきた時に、友達から電話があり
外で話していると、どこからともなく「アル」が足元にすり寄ってきたのを思い出します。
親と喧嘩して夜中に外に飛び出したときも、足元にすり寄って来て
「どうしたの?一緒に散歩にいこうよ」って言ってるみたいでした。
今でも、ふくらはぎにアルのやわらかい毛並みを感じる事があります。
「アル」は僕が地元に帰って来て、映画館で働き始めてしばらくして
死んでしまいました。
もうおばあちゃん猫で覚悟はしていました。
当たり前のようにそこにいた「アル」
「アル」はいつもあたりまえのようにそこにいました。
そしていつも僕のそばに来てくれました。あのやわらかい毛並みにほっとしていました。
アルが死んでしまって、しばらくは「心にぽっかり」と穴が開いてしまったようでした。
当たり前のように、そこにいたから気づかなかった。
いつかどこかで聞いた
「猫は生きている間は外側にいて、死ぬと内側に行くんだよ。」
と言った言葉を思い出しました。
「ありがとうアル」
「アル」は僕の大好きな黒猫です。
とっても自由で、いつもそっとそばに居てくれる。
『映写機』と『黒猫』
で、映写機ってなんとなく黒猫に似てるんですね。
勝手な思い込みかもしれませんが(笑)
映写機の色が黒いのもそうだけど、なんとなく孤独で、それで、やさしくスクリーンを照らしてる。
暗闇の中で写るキラキラ光る「光」も、なんだか猫の目に似てるなあと。
そんな理由で本当になんとなく直感で「黒猫映劇」と名前を付けました。
黒猫のアルのように、自由で、気ままで、でもそっと寄り添ってくれるような、移動映画館をやっていけたらなと。
いうことで、、、
長くなってしまいましたが「黒猫映劇」でした!
最後までありがとうございました!
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