ブルース・リーは言いました。「考えるな感じろ!」
ということで冒頭から意味不明ですが、あらためましてこんにちは。こども向けのフィルム上映会をおこなっている黒猫映劇と申します。
突然ですが、フィルム上映ってめちゃくちゃ手間がかかるんですね。映写機も重いし、フィルムを繋げたり、切ったりして初めて上映できる。正直めんどくさい。
でも、アナログだからこそ得られる体験もあるわけです。今回はそんな「フィルムでしか感じることのできないこと」を紹介していこうかと。
見る!観る!
「フィルム」を観察してみましょう。どんな世界が見えるかな?
映画がいまいちならば、映写機を観察してみましょう。
通常、映画を観る場合、映写機は1番後ろに設置するのがセオリーですが、黒猫映劇ではあえて真ん中に設置します。
みんなで「映写機を囲む」ようにして映画を観る感じです。この方がワクワクします。
いくつもの歯車がぐるぐる回って。噛み合わさってフィルムを送り出しています。スクリーンに向かって光を放つ映写機。
こどもは映画そっちのけで初めて観るメカニカルな映写機に食いつくことまちがいなし!
触る!
映写機やフィルムに触れてみよう。鉄でできた映写機はどんな手触りかな。上映中の映写機から出る熱風にびっくり。
初めて触れるフィルム。長くてぐるぐる巻き取ってみよう!
聞く!
嗅ぐ!
昔のフィルムからは「酸っぱい匂い」がします。実際に嗅いでみよう!映写機の鉄の匂いも!
味わう!
「昭和の野外上映」のような雰囲気を空間全体で味わってみよう。
フィルムだからこその「上映会」を
映画上映会というと、どうしても「何の映画を上映するの?」ということに意識が向きます。あたりまえですが。
でもそれだと、普通の上映会となんら変わりません。コンテンツがメインならプロジェクター上映でも十分。大差ないからです。
目指すのは、フィルムでしか味わえない感覚!だからこそ「映写機」にもこだわりたい。
使用するのは実際に使われていた「1952年製の映写機」上映作品も1950年代のアニメーションなどを上映します。
古い機械ですから、もしかしたら、上映中に止まったり、フィルムが切れたりすることもあるかもしれません。
それも含めて味わっていただければと。
長めのあとがき
誰もが知らない間につい楽な方、近道を選んでしまいます。私達の周りにも「簡単に!」とか「あっという間に!」とかいう広告があふれています。
プロジェクターで簡単に映せる映像はとっても便利ですが、それと引き換えになにか「大切なもの」なものも失っている気がします。
レンジでチンしたカレーより、キャンプでイチから作った水っぽいカレーのほうが覚えてるし、格別だったってことです!レンチンカレーもうまいけどね。
そこに至るまでのプロセスに「大切なもの」がたくさんあるのだと思います。フィルム上映はその「大切なもの」がなにかを教えてくれます。たぶん。
観たり、聴いたり、触ったり、嗅いだり、、、今まで見たことのないものから感じる刺激。
ただ映画を見るだけじゃない。それ以外のものをたくさん感じる上映会、記憶に残る上映会を行って行ければと!まあ楽しければなんでもよし!
と、そんな感じでひとつよろしくお願いいたします。では、さいごまでありがとうございました。
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