という事で、映写技師ヒデノスケです。
正直、なんでこんなに映写機が好きなのかわからなくなることがあります。
最近思うのが、映写機というより僕は映写室が好きだったのかもしれない。
映写室と言っても、今のシネコンの映写室ではなく、古い映画館の映写室です。
ちなみに、現在のシネコンの映写室は広いワンフロアにデジタルプロジェクターが置いてあります。
映写室の魅力
映写室の魅力ってなんなんでしょうね。
薄暗くって、オレンジ色の電球色の明かりがともっていて、映写機が音を立てて回っている。
とにかく、哀愁が漂っているんですね。
そして、匂い。
鉄のにおい。フィルムの油のにおい。
けして、いい匂いというわけではないんですが・・・。
でも、どこか別次元のような空間なんです。
妙に落ち着く
それと、覚えているのが映写室にいると、妙に落ち着くんですよね。
ただ、映写機を眺めているだけで、心が落ち着いたのを覚えています。
一定でカタカタなるフィルムの音がすごく心地いいんです。
回転するリール、流れていくフィルム、レンズからスクリーンに映し出される光。
そのどれもが幻想的でした。
映写室は回転のエネルギーが充満するパワースポットだ
やっぱり映写室はパワースポットなのかもしれません。
しれませんというか、パワースポットです。
あの映写機が生み出す回転の力は伊達じゃありません。
まさに、超巨大ハンドスピナーだったんじゃないかと。
ハンドスピナーにも人の心を落ち着かせる作用があるように、
映写機にもそんな作用があるんじゃないかと。
勝手に思っているわけです。
きっと映写室には、そのエネルギーが充満していたんだ、、、と。
しかも何十年もまわり続けているわけですから、そのパワーと言ったらきっと
ものすごかったんじゃないかと。
回転のエネルギー、フィルムの旋律、薄暗い部屋。
間違いなく、映写室は「パワースポット」です。
という事で・・・
8割くらい妄想なのかもしれませんが、
やっぱり、目に見えない力ってあると思います。
というか、世の中目に見えない力の方が多いんじゃないかと思う。
だから、フィルム映写機が生み出す回転の力だって必ずある。
あの映写技師しか知らない、「映写室」の不思議な空間を残したい。
デジタル化によって、古き良き映画館が閉館になったり、取り壊されたりされているけど
人知れず、映写室がどんどんなくなっていくのは、やっぱりさみしい。
便利になったり、次々に新しいものや、刺激を求めることで失っているものもたくさんある。
そこに気づかなければいかない。否定も肯定もしないけど、、、
とにかく、映写室は需要文化遺産にしてもいいくらいの「パワースポット」なんです。
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