【フィルとムーをフィルムにvol.2】16mmフィルムカメラの先生に会いに東京芸大へ行ってきました。

「フィルム」と「映写機」で面白いことを

こんにちは。ヒデカズです。

行って来ましたよ!

どこにって?

東京芸術大学大学院へ。あの北野武も講師をしていたところですよ!

映像撮影のプロ、フィルムカメラのプロ、とにかくプロの先生に会ってきたよ。

そして、生まれて始めて16mmフィルムカメラの実物を見せてもらいました!

なんかすげーことになってきたな!

ということで、クレイアニメ「フィルとムーをどうしてもフィルムにしたいプロジェクト」第2弾

16mmフィルムカメラ体験談です。

どうぞ!

デジタルをフィルムにするために残された方法は?

ワールドシアタープロジェクト製作のクレイアニメ「フィルとムー」を、16mmフィルムにする(許可はとってありますよ!)ため、試行錯誤するうちにたどり着いた答え。

【フィルとムーをフィルムに vol.1】デジタルをフィルムにする方法は?現像所や、費用はどのくらいかかる?
こんにちは。6月はもっぱらネガティブ映写技師のヒデカズです。 ワールドシアタープロジェクトさんが製作した、クレイアニメ「フィルとムー」に出会ってから 「この作品を16mmフィルムで上映したい!」 との思いがこみ上げまくり、...

それが、、、

画面に映した映像を16mmフィルムカメラで撮影する」という方法。

めちゃくちゃアナログな方法だけど、、、イマジカと東京現像所はおったまげの料金で断念。予算にも限りがある以上、残されたのはこの方法のみ。

しかし、16mmフィルムカメラなんて、触ったことも見たこともない・・・。

奇跡のサイトに出会う

とにかく情報を集めるために、16mmフィルムカメラについて色々調べる毎日。

レンタルで借りれるところはあったけれど、クソ高いうえに、使い方もわからない。

さて、どうしたものかと、ネットの海をさまようこと数日、ある1つのサイトを見つけました。

それが16mm film trial room

16mmフィルムカメラのレクチャーや貸し出しも行っているサイトでした。

大海原を漂流していた私にとっては、まさに灯台の光でした。

こちらのサイトの管理人でもある荒木さんに、意を決して「デジタルの映像をフィルムにしたいんです」と、連絡してみたところ、二つ返事で協力してくれることに!

救世主(メシア)かよ!

とにかく世界の中心で「メスゴリラー!」って叫びたいくらい嬉しかったのです。

荒木さんは、平日は東京芸術大学院で講師をしているとの事

早速、日取りを決めお会いすることに。

馬車道駅は鉄と歯車の扉駅

2108年7月23日。

東京芸術大学大学院がある馬車道駅に降り立ちました。

馬車道駅って始めてきたけど、かっこいい!駅全体がレンガ作りみたいになってる。

そして、昔は銀行が多かったのか?

駅の壁に古き良き時代の金庫の鉄の扉みたいのがメリ込んでるのよ!

鉄の扉をアップで撮った写真がこちら。

なんか、これ「何か」みたいじゃないですか!この鉄の重厚感といい、歯車といい…。こっこれは、まさに映写機!

東京芸術大学大学院へ

馬車道駅の7番出口をでてすぐ目の前。ついに東京芸大へ足を踏み入れるときがやってきました。

正確には東京芸術大学大学院映像研究科。というかなんで東京芸大なのに横浜?

まあ、そんな疑問は、なんで東京ディズニーリゾートなのに千葉にあるの?とか、プルートが犬だとしたら、グーフィーは?くらいにナンセンス!

そう、夢の国だからです。きっと。

しかし、この年で芸大に行くことになるとはね!

39歳おっさん芸大に行く!

そんなことよりも、緊張しまくりまくりのくり坊主です。

映像、撮影のプロ、荒木泰晴先生登場

ごっつい扉を開けると、、、

出迎えてくれたのは、笑顔のおっさん。失礼!

このお方こそ、フィルムカメラ撮影の大御所「荒木泰晴」大先生!

About 荒木 泰晴

1948年9月30日生まれ。株式会社バンリ代表取締役を務める映像制作プロデューサー。16mmフィルム トライアル ルーム代表ほか、日本映画テレビ技術協会評議員も務める。東京綜合写真専門学校報道写真科卒。つくば国際科学技術博覧会「EXPO’85」を初め、数多くの博覧会、科学館、展示館などの大型映像を手掛ける。近年では自主制作「オーロラ4K 3D取材」において、カメラ間隔30mでのオーロラ3D撮影実証テストなども行う。

こちらのサイト「ビデオα」でコラムを掲載しています。

映画撮影業界では、めっちゃくちゃすごい人にもかかわらず、私も、同行してくれたYも、撮影に関してはまったく無知の為、ずうずうしい事このうえなし!

最近では、オーロラを撮影しにアラスカにも行ってたとか。スゴイ‥!

16mmフィルムカメラ初体験!

でた!人生初の16mmフィルムカメラです。

こちら、アリフレックス16SRⅡ(通称アリ16)という機種。

このブラックボディ。そして重厚感。いたるところについているボタンスイッチ。

これですよ!

あのトランスフォーマーや、ゾイドや、ミニ四駆を見た時のあの気持ちです。

「くそかっけえ!」

理由なんていらない。とにかくカッコイイ!

試しにレンズを覗かしてもらうと…。

世界が変わりました。

なんですかね。これは…。この気持ちは。この感覚は。

レンズから見る世界。

とにかくもう、これはアレです。そう、バーチャルエキセントリックレトロファインダー!です。

要するに「最高」って事です。

荒木先生と打ち合わせ

ずうずうしい事このうえなしに16mmフィルムカメラをいじくり倒したあとは、フィルムカメラのことや、映画の事、映像の事、時間の許す限り話しました。

フィルムセットの仕方なども。

カメラマンはフィルムが感光したらアウトですからね。これを、手探りでやるという。すごい技術です。

ちょっとやそっとでできるもんじゃないですね。

ずっしりと思いフィルム装填部。映写機と同じようにアパチュアも付いてます。

ファインダーを覗き、カメラマン気分を堪能するY。レンズついてないけどね…。

70mmフィルムも拝見

日本では、見れない70mmフィルムのロールも見せてもらいました。

仕事がら35mmフィルムはよく見ますが、70mmのロールをみるのは始めて。

ふって~!

テンションMAXです。

クリストファーノーランのインターステラーやダンケルク、タランティーノのヘイトフルエイトはこれで上映されてたのですね!

見てみたい!しかし、日本ではアイマックス70mmは見ることができない!

しかし、ふって~!

荒木先生いわく、デジタル4Kとか足元にも及ばない高精細な映像が撮影できるとの事!

フィルムってやっぱすごい!

荒木さんの仕事部屋は〇〇の中!?

荒木さんの仕事部屋も拝見。

随分ごっつい扉だと思ったら元々金庫だったとの事。

そう、ここ東京芸術大学大学院は元は「銀行」だったんですね。

仕事部屋には、デジタルカメラやフィルムカメラなどの撮影機材が所せましと置いてありました。

冷蔵庫には、コダックフィルムも。

それにしても、仕事部屋が金庫って!

頑丈な鍵もついてめちゃくちゃロックだ。鍵だけに。

あとがき

突然の来訪にもかかわらず、笑顔で迎えてくれた荒木先生。

最初はどんなイカツイおっさんが登場するのかと思いきや、めちゃくちゃいいひとでした。

フィルムが繋いでくれた出会いに感謝です。

にしても、楽しかったな~。

もう、そのまま皆で中華街で飲みたい気分でした。

とういうことで、次回はついに「フィルとムー」を16mmフィルムカメラで撮影する「キネコ」に挑戦します。

お楽しみに!

では、最後までありがとうございました。

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